女ひとり旅ウズベキスタン!7
サマルカンドからヒヴァへ
まだサマルカンド2日目の昼です。昨日食べそこねたランチをするのだ!
プロフ!日本ではフランス料理として入ってきたピラフだが、ユーラシア大陸で広く食べられているらしい。トルコではピラウ、ウズベキスタンではプロフ。
にんじんと肉とその他が入った油で炊いた米である。えっ…油で…?炊いた…?ってなるけど、そこまで油っこくはない。でもさっぱりするから一緒に飲むのはグリーンティーがいいよって読んだ。
日本人女性としてはよく食べる方だと思う私でもこれで十分。ウェイターさんはサラダ要らないの?ナンは?って聞いてくるけど、どんだけ食うんだ…?
ひとりで広いテーブル使わせてもらって、ゆったりと食後のお茶を楽しんだ。いいとこだわ〜。
これでサマルカンドは一通り見終わったはず。どうしよっかな〜!部屋もないしな〜!
そうだ、ティラカリに行こう。
来ました。
うっ…こんな素晴らしいところもう二度と来れない…あと6時間もしたら私はサマルカンドを離れなければいけない…悲しい…美しい…美しい…!美しい…!!!
1時間居座りました。
昨日もそうだったけど、夕方は人が少ないんだな?
レギスタン広場の周りは木々に囲まれた公園になっていて、ベンチで一休み。いや、ほんとこれからどうしようかな?
隣いい?と座ってきた子がサマルカンド外国語大学の女子大生で、しばらくおしゃべり。英語とイタリア語を専攻してて、お休みの日にはいつもこうやって外国人捕まえてお話してるようだ。勤勉…!
しかし残念だな、隣の女は英語力3歳である。終始彼女にリードしてもらった。
いろんな話をしつつ、えっ3●歳なの!?25歳くらいかと思ってた!と言われたが、私が若く見えるわけではなく、その年の女性はみんな結婚して当然の国なのだ…ぉん…せやな…。
ティラカリの美しさを拙い英語で、宇宙が…原子が…人類が…神が…って言ってたら、Oh you feel energy!って言われてエナジー!!!これがエナジー!!!(語彙力)
私はヘレンケラーだった。
彼女に美味しい店があるの。食べない?って連れてってもらったアイスクリームは不思議な味がした。
さて、1時間以上はお話して夕暮れになってきたのでバイバイ。
レギスタン広場のライトアップは20-22時。その前にごはん食べるけど、ランチが遅かったのでまだお腹も空いてない。
そうだ、ティラカリに行こう。
来ました。
クローズギリギリまで堪能してきた。
I feel energy!!!
さて、そろそろ出なきゃと出口に向かってた時に観光警察に声をかけられました。
この塔登りたくない?
噂に聞く賄賂渡して塔に登る裏イベントだ…!ほんとにあるんだ…!
もう薄暗かったのと、登るのがめちゃくちゃ大変って聞いてたのでパスしました。FFなら一旦セーブしてから登るな。
近くのお店でごはんにしよう。
ラグマン(トマト味のうどん)とシャシリク。美味しい。
シャシリク(串焼き)は牛鶏羊とあって、牛と羊のミックスだよ!って教えてもらったやつにしたけど、これはラム肉に牛脂をサンドしたやつだな…?ラムだけだとパサパサするから〜みたいな趣旨のやつだと思う。普通のラムにすればよかった。でも美味しいよ。
ここでもサラダは?ナンは要らないの?と聞かれつつお断り。
後で近くで食べてた現地のおじちゃんが店員捕まえて、あそこの日本人にナン出し忘れてるぞ!って言ってくれてた。多分。ありがとう。食えないんだ。
でも今晩乗る夜行列車は明日の11時頃にしかヒヴァに着かないんだから、有名なサマルカンドナン(モチモチでベーグルみたいで美味しかった)お持ち帰りして車内で食べれば良かったなって後で思いました。
さて、ようやく暗くなってきたのでレギスタン広場のライトアップに!行きます!
ひぇ…。
またイベント発生するやつやん…?夜だけ発生するイベントで昼とは違うアイテムが手に入るやつ…。すご…。
せっかくなのでFF10のエボンジュのテーマ曲「祈りの歌」と、FF9のオープニング曲「いつか帰るところ」をこっそり歌ってきた。そんなに周りに人はいないしね。
うっ…最高…(泣いてる)。
私が旅行好きになったのは絶対FF9の影響だと思うの。最高…。未プレイの人はやってみて。PS1だけど。
堪能したところでポツポツと雨が降り始めた。まだ早いけど、ホテルで荷物受け取って駅に向かおうかな。
荷物受け取って、念の為夜行列車のチケットを見てもらう。今晩のチケットだよね?って確認したら、そうそう、23:30にここ出発したら大丈夫だよ。タクシー呼ぶ?そこで座ってなよって言ってくれたので、それまで中庭のソファに居させてもらう。
寝る時に使うアイマスクと耳栓を取り出してコンタクトを外して、夜行列車の中でスーツケース開けなくてもいいように準備したら、あとは眠気と寒さに耐えるだけ。
でもいつの間にか土砂降りになった中屋根があるのほんとありがたい…!日中暑いことが多かったけど、夜は冷える。
ちょっと早めにお願いした通り23時頃にタクシーがやってきてサマルカンド駅へ。
値段交渉はしなかったけど、絶対に30,000スムもしなかったはず。眠くて記憶が薄いんだけど。行きのタクシーどんだけボッてきやがったんじゃい。
タシュケント駅と同じ様にチェックされながら駅の構内に入ったけど、途中で落としたチケットが水溜りにヒラヒラ…。もともと薄かった印刷がヨレヨレ紙に変わり、駅員が目をすがめてはチェックしなければならないシロモノに。おじさんすまん。
さて、案内があるまで構内で待ちます。建物は立派なんだけどガラーンとしてて、売店を覗く気持ちにはなれなかった。残念。
日付が変わってからアナウンスがあり、列車に乗り込む。列車めちゃくちゃ長い。我が車両はどこ…。車輌ごとに立ってる係員さんに場所を聞きつつようやく乗り込む。
多分20:30頃にタシュケントを出発した列車なので、同室者は既に熟睡中。暗い中投げやりにベッドメイクして、私も早々に就寝。サマルカンドを00:39に出発した。
よく眠れました。
耳栓とアイマスクは必須だぞ!!!
あとはサプリメントあるといいよ。
朝だわ…。
これが特等のコンパートメント。1等だと2段ベッド使っての4人部屋になる。
ギリギリで特等しか残ってなかった〜!って思ってたけど、これで正解だわ。ゆったり眠れる。たったの¥4,000だよ。ふたり旅なら一部屋貸切だからもっといいよね。私はおじさんとシェアだぜ。
お恥ずかしいのですがぐっちゃあ〜〜〜!ってなってる方が私。真っ暗闇の中できれいにするのは無理だと判断し早々に諦めた。とにかく早く寝たかった。みなさんは隣のおじさんのシーツの綺麗さを目標に頑張ってください。
クリーニングしたてのシーツは清潔だし、車内も綺麗。トイレは日本の列車には敵わないけど、十分じゃないかな?
あっ初めての寝台列車です!やったー!
いつの間にかいなくなってたおじさんがしゃっとやってきて、テーブルに置きっぱなしだったバクラヴァ(トルコでも食べたお菓子でパイのシロップ漬け。めっちゃ甘いけど少しなら美味しい)を差し出してきたので、1ついただく。お礼を言ったら頷いて去っていった。
ほあ〜〜〜平原だ〜〜〜〜〜!
空が蒼い〜〜〜〜〜!
ちなみにこの辺は本当に街がないので電波は欠片もない。ただのカメラと化す我がスマホ。
化粧を直したり荷物を片付けたりしてるうちに、おじさんがもう一人連れて帰ってきた。英語が出来る人らしく、3人でちょっとお話。
イスラムの教え的に外国人とはいえ女性と密室にふたりきりになるのはマズいんだろうな。ドアは全開のままだ。
おじさんは、おれはホラズムのトラディショナルなミュージックのプロフェッショナルだ!って言って動画を見せてくれた。
ホラズムはヒヴァやウルゲンチ(ヒヴァの最寄空港のある都市)を中心にウズベキスタンとトルクメニスタンにまたがる地域を言うらしい。写真はヒヴァでふらっと入った音楽博物館に展示してあったやつ。
イスラム系の物悲しい音律と軽やかなのに落ち着いた響きの楽器。おじさんの歌声はなめらかで心地よい。
ひとしきり動画とおじさんの家族の写真を見せられて、動画を撮るからこれを言えと練習をさせられる。
多分おじさんはいいぞ!って言わされてる。ウケる。
おじさんにもらったチェリーと梨。味は和梨で歯触りが軽い。皮ごとシャクっと食べれるから楽ちん。わー外国みたい〜!(外国です)
素敵な朝ごはん!これがなかったら、私の朝ごはんは念の為持ってきたけど邪魔で処分したかったゼリー飲料だけになるとこだった。
おじさん達は家があるというウルゲンチで降りて行った。あと30分もすれば新しく出来たヒヴァ駅である。
さて…
ヒヴァに着かない。
列車は今までよりもぐっとスピードを落としてゆっくり走行している。到着予定時刻は過ぎた。ウズベキスタンの列車は時間に正確だって聞いてたけど。なんでや。
なぜ遅れているのかアナウンスはないし、車掌さんは英語は喋れない。てゆーか車掌さん車掌服脱いで一般人みたいな格好してるんだけど。
廊下に出てウロウロしてたら、ここで待ってなさいって別の客室指定されて入ったところ、アジア系の女子がひとり。日本人ではない。多分アジア系のひとり旅女子まとめとこって思ったんだろうな。呼ぶのも楽だもんな。
仕方ないのでそのシンガポール女子とお話をしつつ到着を待つ。シンガポールって公用語英語じゃないですか。こちとら3歳児なんですよ。めちゃくちゃリードしてもらいました。ありがとう。
多分1時間遅れくらいでヒヴァ駅に到着。たまたま同じホテルだったので、彼女が頼んでたピックアップに同乗させてもらう。本当にありがとう…。
(続く)